民営と公営の火葬場

火葬場は故人のご遺体を荼毘に付し、拾骨(「骨上げ」ともいいます)するための専用施設です。火葬場は「斎場」または「葬祭場」とよばれることもありますが、葬儀式場としての斎場と紛らわしいので、区別するために「火葬場」と言うのが一般的になっています。
遺体の処理は、公的な色彩が強い業務のため、公営施設で行うのが一般的で、全国的に見ても火葬場は公設公営の施設が主となっています。ところが、首都圏では、公営施設よりも民営施設が多いのが現状で、斎場も併設している民営施設が複数あります。特に東京都23区内では9つある火葬施設のうち、公営の施設が2件で残りの7件は民間企業による火葬施設です。これは全国的にも珍しい状態で、新たに公営の火葬施設を建設しようとしても、適当な場所に土地がないとか、近隣住民による反対運動が起こって計画が進まない等により新設がままならず、火葬場の不足問題を助長する状況となっており、そういった意味でも民間企業に頼らざる負えないというのが実情です。
その結果、ただでさえ人口密集に対して火葬場が少ないことが問題になっているにもかかわらず、今後の高齢化の状況を考えると、ますます火葬場不足が深刻になると予想されます。
火葬場に火葬の申し込み手続をすることは、火葬埋葬許可証があれば、誰でもできますが、火葬場不足の現状から地域や時期によっては数日待ちというケースもあるため、葬儀社経由で申し込みをする方が早くて確実な場合もあるようです。

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