故人の安置

病院で故人となられた場合、ご遺体を移動しなければなりません。
ひと昔前であれば、まず故人が住み慣れた自宅へ搬送することが当然でしたが、近年では様々な理由で自宅搬送が難しくなっています。
例えば、「自宅が狭いため故人を安置する場所がない」、「近所の人に知られたくない」、「マンションの高層階のため出入りが大変である」等の理由があります。仮に自宅に安置できたとしても、親戚や弔問客が訪れ、その対応に追われたり、人の出入りが激しいため近所に迷惑をかけてしまったりと、気苦労が絶えません。
また、別な事情としては、東京都内や首都圏の場合、火葬場設備が少ないため、火葬の予約が1週間から10日も先となり、それに合わせて葬儀の準備をしていくと、長期間、故人を自宅で安置することになり、ご遺体の保存に困難が伴います。
そこで、外部の遺体安置所を探すことになります。たとえば、斎場の遺体安置室・保冷庫、葬儀社の遺体安置室・保冷庫、火葬場の霊安室・保冷庫などが、24時間対応でご遺体を保管してくれる施設です。長期間になると、当然、保管料も嵩みますが、近隣の人に迷惑をかけることもなく、斎場の火葬場が併設されている施設であれば、移動の負担も軽く済みますし、親族が訪問しても対応が可能ですし、自動車で来られる方の駐車場の確保もできるというメリットもあります。
本来であれば、自宅で故人と最期のお別れができるのが理想ですが、昨今の事情により、外部の遺体安置施設を利用しつつ、心を込めたお別れの場を設定するのが次善の策と言えましょう。

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